生け花の根源、池坊について
お花を生けるための流派は3つ存在します
華道は日本の人々に愛され受け継がれてきた伝統文化として長い歴史があります。その中で作法や考え方のことを指す流派は、池坊(いけのぼう)、草月流(そうげつりゅう)、小原流(おはらりゅう) という3つの種類に分かれています。それぞれどういったスタイルでお花を生けるのか気になったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。同じお花を使って生けても流派によって全く違ったものができあがると言われています。
今回は生け花の根源ともいわれる550年の歴史がある池坊についてご紹介いたします。
最古かつ最大の流派、池坊
池坊は生け花の歴史の中で最古の流派だと言われています。さらに会員数が3つの流派の中で1番多いもっとも有名な最大の流派です。室町時代後期に池坊専応(いけのぼうせんおう)という僧が確立したことからこの名前が付けられたそうです。
池坊には自然に恵まれた日本の四季をとても大切する精神があります。春夏秋冬季節ごとに移り替わる草木の様子はとても美しいですよね。桜や紅葉など見ごたえのあるものを美しいと思いがちですが、池坊は夏の生い茂った元気な緑色の葉っぱも冬の枯れてしまった茶色い葉っぱも同じ生命として美を見出すことを理念としています。すべての生命を平等に愛することのできる素敵な文化です。
昔から現代まで、池坊のさまざまな様式
池坊の中にも3種類の様式があるのをご存じですか。四季を大切にする池坊らしさはそのままに、室町から現代に移り変わる時代の中で確立させていったものです。室町時代に確立した最も古い様式で草木を用いて大自然を表現する立花(りっか)、明治時代に確立した様式で大型化・複雑化した迫力のある立花正風体(りっかしょうふうたい)、1999年に確立した様式で現代の空間に応じた新しいかたちの立花新風体(りっかしんぷうたい)の3つです。
流派によってできあがる作品の雰囲気はだいぶ異なりますが、実は池坊の3つの様式によってもかなり違った作品ができます。様式ごとの作品を見てみると歴史の流れを感じることができます。
日本の伝統文化に触れてみませんか
私たちが生まれるずっと前の文化が今も伝統となって生き続けていることはとても素敵なことですよね。さらに後世へ継承するべく、どの流派も体験教室を積極的に行っています。お花に興味のある方はぜひ教室へ通って日本の文化を体感してみてください。









