現代につながる流派、小原流について
様式を重んじるか、自由に生けるか
現在の生け花には流派が300以上もあることをご存じですか?生け花が気になっていて習ってみたいと思っている方でも、それだけ多くの種類があると悩んでしまうかと思います。
その中でも特に有名な三大流派と言われているものには伝統的な形式を重んじるものから現代の生活に合わせたものまで、いろいろなものがあります。池坊(いけのぼう)は決まった形式を大切にしている流派であり、草月流(そうげつりゅう)、小原流(おはらりゅう)は比較的自由な形式でお花を生ける流派です。今回は自由な形式の中から小原流についてご紹介していきます。
新形式の生け花を創造した小原流
小原流は小原雲心(おはらおうしん)という彫刻家が池坊を学び、そこから独自に創造させていき19世紀末に確立した流派です。盛花(もりばな)という口の広い器と剣山を使い草木を盛るように生ける新しい形式のいけばなが誕生しました。今では馴染みのある生け方ですが、昔から行われている生け花の曲線的な美しさとは全く違って、お花が一面に広がるかたちが斬新でみるみるうちに人気になっていきました。
さらにこの技法に加え、ほかの流派が拒んできた外国の花を取り込んだことでも有名です。今までの方法をくつがえすダイナミックかつパワフルな流派で、時代や人々の住む空間とともにさらなる発展をしていきました。
現代の空間にも合うスタイルの文化
小原流は時代による生活様式の変化に伴って、現代空間にもふさわしいような盛花を生み出してきました。小原流が流行しだしたときはちょうど洋風の文化が人気だったため小原雲心は外国のお花に目を付けたそうです。流行をうまく取り入れることのできる流派なので、今現在の私たちの生活しているお部屋にも飾ることができるような盛花のやり方も考案することができています。花瓶が大きくてお部屋に飾ることのできない今までの生け花と比べ、盛花はテーブルの上に飾れる規模のものもあります。
実は小原流は一般財団法人として全国に146支部、海外に64支部もあり、生け花をどんどん広めていっています。体験授業も積極的に行っているようなのでぜひ参加してみてください。普段の生活に生け花を取り入れて癒されてみましょう。
移り変わっていく伝統のかたち
時代が移り変わっていくのと同じように伝統のかたちも変わってきています。決まった形式を守り続ける流派も現代に合わせて楽しむ文化も、草木を愛する心があることに変わりはありません。さまざまな流派のことを知って、お花のことをもっと好きになっていただけたら幸いです。









